2009年05月05日
Afghanistan,
哀しみと痛ましさと侘びしさと…、いろいろとでいっぱいになってくる 胸に込み上げる如きでは間に合いそうもない背中からも押しつぶされそうだ にも関わらず、隣でタバコを銜えたマダムやんの吐息が悪煙を放ちながら、何やら読書をしているのだが、私がこの時間帯でジンを注文したのを横目で眼を丸くしてチラっと観ていた 私はカウンターの中で、「追加料金100円で生ジュースがプラスされます」なんて言って、まだ金をせしめようとして必死の小悪魔の誘いに「じゃ、それお願いします」なんていうしかなくて、しぶしぶ生ジュース入りを注文させられてしまう ドリンカーの手つきは、アイスピックを渾身の力で、これでもかっこれでもかと叩きつけるストレス解消という労働力を見せつけられ、絶句した なぜか今回は学ぶことなんか何もなかった ○○の話以外は、何一つ学ぶことなんかなかった サイテーだった また悪い奴らのしもべに置かれているといった強制連行された映像がちらつく な・な・なんなんだこの異臭煙はっ…?私の細胞の一つ一つがかろうじて酸素を取り込もうとしている孔という孔は防衛体制に入らずにはいられなかった それにしてもでか過ぎた氷のカタマリである こんな氷の欠片をぶち込まれた暁には、ひとたまりもない さっき左隣にカウンターに座った白髪の翁は、台に住宅情報タウン誌とA6サイズのコクヨかなにかのノートと、黒いシステム手帳、過激なショッキングピンクのシャーペンを置き去りにしたまま、どういうわけか店の外に出て行ったきり帰らない舌切雀のような状態だ 相変わらず右では、黒装束のマダムやんが読書に興じている 私はこの異臭煙に耐えながら、今までに見たこともないでかいクルミを食した このクルミの原産地が描いてあるようであった そこに入っていた木の実の類は、でかいものだらけだった 大は小を兼ねる、ひ弱なのは本邦の特徴に過ぎない 癖か何かかもしれないし、ひ弱で脆弱な立場が強調されてしまう 私のようにこんなカウンターで、小さな文字を打っている人はどこにもいなかった こういったありふれた世間の様子をアカララにしかも、場の雰囲気をかぎ取る なんともかんとも、これは宿命に近きものがありはしないかっ…?なんて感じないでもない 伝票の裏には、‘毎度有難うございます’などと走り書きしてある すごい店だ!大したもんだ “毎回毎回、困難だ”と白状してしまっている 御あいそは、「○○ちゃん、帰りに手提げお願いしまぁ~す」などと大きな声を出してしまってもいる また右ではマダムやんが、噴煙のくわばしさのともし火を容赦なくライター点火した 空調の逆風でマダムから朦々と立ち昇った悪煙は私の細胞の孔という孔を叩きのめし尽くしながら向かってくるために再び、私は窒息状態に…、‘あっ眼が沁みてきた’一瞬そう感じたら、隣の翁が舞い戻ってきていて、白煙を燻らせていた もうこんな発展途上国のバックパッカーをこんなブログに綴り続けるのは意味がないような虚しさに襲われた あぁ、左の翁はビンボーゆすりまで始めてしまった 何かリゾート物件の情報を頬杖をつきながら眺め続けて悪煙を何も考えずに隣の私に向かって吐き散らした 翁のタバコはダンヒルの上下が合わさったような黒光したボックスだ バーコードさえ見えなければ洒落てる 何か翁が悩み悶えだしたぞ!顔色を蒼白にさせ両手で覆い考え込みだした… 続きは、また…
Posted by このは なさくや at 10:46│Comments(1)
│ヒューマンフォーミュラ
この記事へのコメント
別れ話っていうやつはね、いつだって自分からだった なので、失恋者のメランコリックな気分が知りたいという衝動に駆られたんだけど、それらを対処する為、ポピュラーな音源を再生している これまで、何等かの事物の蔭に身を隠すようにしてきたし、このスタンスは永続的に変わらないだろう 何故か? それは、自身が根っからの“営業体質”に在ると観る いっぱしの営業人生なんかを経験してきた人にはお分かりかと思うが、企業でも戸別でも、‘顔を知ってもらう地味な作業の繰り返しから始める訳だ’そりゃあ、元々誰がどーだあーだとコマーシャル売って知っておけば、在る程度は‘売らんかな’とした態度がミエミエの場合にはそれでもいい 私の場合はそれは違う 絶対安易に売りたくなんかないし、寧ろアポなし無計画にノックした際の方が、そのドアの向こう側の人間の態度がわかるからだ 準備だとか用意があるかないか…始まり、向こう側に座っていたり立っていたりする人間性が瞬時に問われてしまうんだよネ コレが面白い! そんなのがわかると、コチラ側はその個々にマッチした情報で交わせばいいから特に労力も要らないし、ずっと長続きする秘訣なのかも知れない そんな事を感じるようになって観る内に こういったイニシエーター的存在は、ハジメッから“聞き役”に徹しなければ、どーしようもない だからこそ、日影の世間師を好む 蓮華合掌
Posted by d(^□^)b at 2009年05月05日 15:08