査某嫺

このは なさくや

2009年07月01日 18:39

なってこった!これじゃ、シンクロみたいじゃん じゃなくって、シンクロだったとしか考えらんない ついにやっちまった 昨日のいつだったか覚えてないけど、劇物毒物に塗れた安い御買い得な商品を殺人鬼の目の前で、投げつけてやったんだ 殺人鬼は、ご多分に洩れずといった調子で、あたいに動きの鈍くなった左手を肩から使い、必死になって殴ってきた しかも、孫の観ている前での無抵抗者への惨撃、殴られ打たれを繰り返され、樹木のように立ち尽くす人間に向かい続け、罵声とともにあのドクドクしい商品を大事そうに拾い上げ、『私が使うで私が買ってきたっていうのに…こんなことして』思わず、その毒々しいハミガキ粉に頬づりしている老婆の殺人鬼 凄まじい光景 そこへ、老人殺人鬼が来て、『風呂に入れるのも、どっかへやりやがって』と言って、勢い余って、その処刑場に飛び込んできた 「そこのゴミ箱に入れた」と、あたいが言うと、ゾンビの顔つきをした殺人鬼が、ごみ箱からその大容量のシロモノを これまた大事そうに拾い上げた 拾い上げるもんが違うんじゃねぇのかなって思ってても、ムダなテイコーに処されるだけである そして、観えない風が吹き続ける そのたびに撓る動きがとれない樹木の堪え性のような砦に佇まされている やっちまった、そーいうつもりはなかったにしても、まだ一歳児だろーが、、、どー考えたって‘ギャクタイ’のナニモノでもないじゃん!私は、その良心に従って、若いギャルママ風の女に向かって行った 赤んぼーは懇親の力を漲らせてなき続けていた にも拘らず、ギョーセーの職員らや、居合わせたママ友なんかは、誰一人として、この新米ママに何を言うでもなく、何をするでもなく、一体どーいうことなんだって! もう怒りのナニモノでもなくなっていた私は、その場から、立体駐車場へと出て行ったお母ちゃんの後を尾行した 立体駐車場の渡り廊下の所で、しばらく、「なんで、お前は噛み付くんだっ!」と怒鳴り、クラシ上げて、駐車場の方につかつかと歩いていってしまった 私はその姿が見えなくなってしまったので、更に足を速めた 虚ろな目つきのその男の赤ちゃんは、ママに抱っこされていた 私は、怒鳴りたかったが、冷静沈着に対応せざるを得なかった 「あなたね、これって立派な‘乳児ギャクタイ’でしょっ」 ママ:「あたしのこどもなんだから、カンケイナイし、別に迷惑かけてませんし、あっ、さっきまでずっと泣いててうるさかったのは、すいません、誤ります」 「なんなの?その態度はっ!」 ママ:「そりゃ、泣きっ放しにしてて、そーいうのは・・・」 「あなたが、いっぱいいっぱいなんでしょ・・・?」 ママ:「もう、こんなとこで缶詰にさせられて、、、でも来週から、実家帰れることになったから、ごめんねぇ、かわいいかわいいしたり、怒ったりの繰り返しで、だけど精一杯やってるんですよ!誰にも迷惑かけないよーにって、それで、こーゆーとこ連れて来てんじゃないですかっ 一人で育ててるじゃないですか、あんたこそ、子ども生んだことあんですか?ないでしょ、ただうるさかったからって、こんなとこまで来て、赤の他人の私に注意なんかして、、、」 「なんなの?そのふてぶてしい態度はっ!」もうぶち切れそーだった たまらない怒りでわき腹から激痛が走っていた 疝痛だった ママ「こんな田舎で、注意とかしてないで、もっと都会とか行ってそーいうことすればいいじゃないですかっ、わたしなんかのことは、ほっといてくんないかなっ」 乳児に語りかけるようにして、背中をトントンさせながら、「ごめんね、恐怖だよね」なんて、私の方に目を向けさせる 乳児は、抱っこされてはいるものの泣き止んではいるものの震撼とした瞳は、灰色の戦時中そのものだ そして、こうも続く、「あぁ、私がみんな悪いんですよねぇ、この児だってすぐに叱り飛ばしちゃう 」 「赤ちゃんて、親なんか選んで、あなたのお腹の中にいたわけじゃないよね、、、あなた、男になんか痛い事されたんじゃないの?」 ママ:「はっ?男?男に困ったことないし、困ったことなんかされたこともないし、男に怨みなんかなんもないっすよ」 じゃ、どーしてそんなに自分の所有物みたいにワンワン泣き喚く乳児を抱っこするでもなく」、扇子で上から扇いでるわけ? イジョーでしょ!? 意味わかんない ママ:「私のことばっか、訴えるとか、Youtubeで世間に訴えるとかって云っちゃって、、、やればいいじゃないっすか?やっていいですよ、ほーらほーら・・・」赤ちゃんをだしにして、こちらへ赤ちゃんを差し向ける 「あなたみたいな母親がごまんといるから、大量無差別殺人鬼が育つんでしょ、わからないの?」 ママは腕にはブレスレットと高級時計をし、黒は長くストレートのお嬢様風のどこにでもいるような極々、幸せそーなママという雰囲気、しかも、着衣などからしても裕福そうなというおまけがついていた ママ:「さっきっから、私のことばっか根掘り葉掘り訊いてきて、あなたはいったいナニモノなんですか?ここの出身なんですか?そーゆーのが趣味なんですか?こーゆーことしてたら、警察に言うとかっていうのをしてるんですか?」 最後の一撃だと思って、「私は、風邪で熱が出たら張っ倒されて、背中なんか観てごらんっ、キズだらけで、こーゆー風にね、あなたの今抱っこされてる男の子みたいに泣かされ放しで、継母に殺意しか抱いてないだけ!ただそれだけ!」 クルッと振り返り、もう何も云わずに小走りで走って、その場から立ち去った その際にママは、「えぇ、怖い思いさせちゃって、ゴメンねゴメンね、ゆるしてゆるしてゆるして、、、ママのボクちゃん・・・」なんて云ってか云わずか、、、両親が揃っていることの悲劇と、、、この半年間もの長きに渡って、母は母の役割を忠実にさせられる 一瞬の猶予もなくさせられている 黙っているだけ、黙らされているだけ、、、発言権を行使させる場は何もない 存在すら認められもしない こんなんじゃ、大量破壊殺人鬼が生育する土壌を生み出してしまっているだけだ! 現実的に少子化というものは、国家がどーこー言う問題ではなく、もはや個人レベルで取り組みほど、猶予などない 然もすれば、根絶やしを推奨している本邦でさえある そして、今日も何の役にも立てずに殺人者と純真無垢な乳児を見放してしまったといった自責の念に襲撃させられた 全部、私の責任なのだと、、、そーいった呪縛に晒され続け、乳児の所有物化は促進させられていくのみである 気がつけば、本邦と呼べる人間は誰一人いなかったということになるのは、もう数年すればやってきてしまうにすぎない 早かれ遅かれ、そーいった国家になるべくしてなった そういった全体主義での全滅を意図的にさせてしまった この怨念の根は非常に深く全くのところ、たやすくそのキズは癒せはしないだろう ただ単に放置させていたのみならず、人為的な大量破壊殺人鬼をこうも大量生産させ、大量浪費させているだけであり、あとは何一つないのである 蓮華合掌

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